2018年11月22日木曜日

がんぷら

 とあるイベントのあった日曜日のこと、お目当てのガンプラを購入するんだ!
と喜び勇んで帰っていく同僚の姿を見て、はるか昔の記憶が懐かしく蘇って
きました。
 いまでこそガンプラは簡単に手に入り、社会的認知度、社会的スティタス
もそれなりにありますが、数十年前は認知度もステイタスも全くなく地方の
名古屋発のガンダムのプラモが販売されることは本当に奇跡でした。
  当時小学生だった私は大喜びでなけなしの300円を握りしめ速攻で買いに
走りました。
 (※しかも衝撃的だったのは、ガンダム販売後、しばらくすると敵(?)役の
指揮官が乗る赤いロボットとザコ兵士用の緑のロボットまで次々販売されると
いう前代未聞の展開に子供たちは度肝を抜かれた(笑))
 さて早速買ってきたガンプラを意気揚々と組立に入った私ですが、当時の
ガンプラは、
①今の様に接着剤不要のはめ込み式組立じゃなくて、接着剤で
組み立てる、身体によくないリスキー仕様。
②おまけに頭と両腕と両足を二つに分かれたボディではさみ込む、
たい焼き製法。
③色は真っ白。自分で好きに塗れ。出来不出来はお前次第だ。
④確かに見た目はガンダムっぽいちゃあガンダムなんだが、基本まっすぐ
起立した棒立ちで、《本物》となにか別物なんだ、なにかがちゃう……
⑤300円やぞ、細かいことゴチャゴチャぬかすな!
押し寄せる矛盾は自分で全てなんとかしやがれ!ありがたく作れ!

 という 現在のユーザーフレンドリーで甘々ガンプラからは想像もできない
超セルフィーでスパルタンな代物。
 すでにYMOの新アルバム、ソリッド・スティト・サヴァィバーのカセットを
買ってしまい金欠な、ガキんちょは塗料も持ってないので塗装ができず、カラー
リングはもちろん脳内補完するしかありません。
 それでもなんとか接着剤をはみ出させ、薄汚れた白いボディを貼り合わせ無理
やり完成させたガンダムは、腕や足の稼働範囲が異様に狭く、調子にのって
《ラストシューティング!!》などとカッコいいポーズをとろうと無理をさせよう
ものならバキっとボディが、まっ二つに割れる悲劇に見舞われ(泣)、ますます修復
不可能状態に近づきます。いと哀れ…
 君の(私の)ガンプラは生き延びることはできるか!? 

P.S くそーっ 400円追加するから初めからこのレベルで売って
くれぇぇーーぃっ!!(泣き笑)↓
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%A9-%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0-RX-78-2%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0-144%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB-%E8%89%B2%E5%88%86%E3%81%91%E6%B8%88%E3%81%BF%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/dp/B00WW4F8YA/ref=pd_lpo_vtph_21_bs_img_1/357-1768263-2645826?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=PEAKPNKQ7FAV9GQZZQ8F
なんという超進化、生き仏…生きガンダム様じゃありがたや。時が見える…

byたかにゃん