2018年12月10日月曜日

すたぷら

 前回、ガンプラのことを書いて、ふと修学旅行にまつわる怒りのトラウマ
を思い出したのでその顛末を少々。
 私の中学当時、《スターウォーズ帝国の逆襲》が、1980年頃日本で初公開された
んですが、当時はスターウォーズといえば一大イベントとしてそれはもう凄まじく
熱狂的な人気でした。
テレビも新聞も本屋さんもコカコーラも猛プッシュ!国民的、世界的な大ブームです。
  しかもその第2作目で、他の映画をはるか後方にぶっちぎる出来の良さも相まって
映画館は超満員。仕方なくいとこの兄貴と一緒に名古屋名駅前のピカデリーまで、

観に行きました。
  帝国のスターデストロイヤーがハンソロのミレニアムファルコンを追撃するシーン
など、今までに見たことがない、その凄い映像の数々に目をうばわれた私でしたが、
 特にすげぇ!とびっくりしたのはCGもない当時の日本特撮技術では絶対不可能
だった雪の中の合成で、コンピューター連動の多重合成カメラで撮影されたホスの
雪原をノシノシ歩いて攻撃してくるスノーウォーカーやその横をチョコチョコ走る
小さなチキンウォーカーでした。
 すっかりスノーウォーカーに一目惚れした私は、当時の模型雑誌(ホビージャパン)を
見て、海外輸入プラモが3600円で購入できることを知り、あと1週間と間近に迫った
修学旅行の小遣い用に貯めていた大枚4000円の郵便貯金をおろして近くの駄菓子屋さんに
走り、無茶をいって取り寄せてもらい(おいおい(笑))購入してしまいました。
 小遣い1000円で挑んだ修学旅行なんかそっちのけ、東京タワーや蝋人形館なんか
しったこっちゃない。
 もう頭の中は、旅行から帰って作るスノーウォーカーのことだけ。
旅行からダッシュで帰った私は速攻で組立に入り、楽しみながら2日ほどで作り上げ、

誇らしげに力作を茶の間に飾りました。
 昔作ったガンプラと違い、進化した腕前により、雪の白色に塗装され、運転席は麦球で赤く光る素ん晴らしい出来! 運転席には人影のおまけつき(自画自賛)
 登校時間が迫ってきたので、帰ったらまたじっくり眺めようとわくわくしながら登校する私。
 ところが、学校から速攻で帰った私には悲劇が待っていました。
ないっ! ブラウン管テレビの上に置いたはずの…スノーウォーカーがないぃーーっ!!?
 『スノーウォーカーがないっ!! ここにあったヤツどうしたっ!?』
母に聞くと『ああ、ここにあった犬の骨みたいな気持ち悪い奴?、捨てた』
  うそーっ!? 部屋を飛び出し、外の小型焼却炉のフタを開けるとすでに焼却の終わった、
黒く焼け焦げたゴミと一緒に、焼けたスノーウォーカーの空き箱に、黒く溶けたプラモデルのランナー、そして溶けた《ナニカ》。『!!!…………』_ノフ○ ガクリ
 あれだけ苦労して手に入れたのに1日の命か…………?、このおばはんとは価値観が
産まれたときから合わない合わない、ソリが合わないと思っていたが………、
『冗談じゃない……冗談じゃないっっ!!!』←※リーガルハイの、ガッキーを集団暴行されたときの怒りの古美門の口調で(笑)
 このやり場のない無念さ理不尽さは、模型を勝手に処分された人たちや

スターウォーズファンにはきっとわかってもらえるはず……(泣)

 スノーウォーカーとは ←クリック

スノーウォーカーとはその2 ←クリック

 スターデストロイヤーがハンソロのミレニアムファルコンを追撃するシーン ←クリック

byたかにゃん