2020年3月19日木曜日

たかにゃんの車がたり 第1回「じどうしゃの始まり」


ぼくの大好きな自動車のお話を何回かに分けて
おはなし。(長いとボツをくらい、お蔵入りだった
お話。実はたかにゃん初の第一回投稿文)

 むかしむかし、ドイツのカールベンツさんという人が
世界で最初にガソリン燃料を使った内燃機関を載せた
《自動車》を発明しました。
 友人のダイムラーさんといっしょに自動車販売に乗り出す
際にダイムラーさんの愛娘の名前をとって名づけられた世界
最古のメーカーがみなさんご存知の《メルセデスベンツ》。
 その、ほぼ同時期にコーヒーミルやミシン、自転車など
生活家庭用品を 一手に担うフランスのメーカー《プジョー》
も《自動車》の製造販売に乗り出したので、どちらも自分た
ちが全ての自動車の親だというプライドがありました。
 ただし、完成度は高いものの、まだこの頃は、どちらも
技術は大したことがなく乳母車に原付エンジンを載せたよう
な簡素な《自動車》でした。

 それでもヨーロッパをはじめ、世界中で《自動車》という
ものには夢があり、便利な乗り物だし、将来はいい商売に
なるぞとみんなが気づき初め、数百のメーカーが乱立し始め
ました。ところがみんなのやる気が最高潮になった時、第一次
世界大戦が勃発してしまいました。

 戦争に加担した国々は大きな消耗を強いられ、《自動車》
が作られる目的は、国の復旧のため、とにかく物資の輸送
手段であるトラックの製造が最優先、その中身も頑丈な車体、
頑丈なエンジンを載せただけというつまらないものばかり。
 民衆はもちろん大金持ちでさえ、生きることが最優先、
《自家用車》に乗れるなんて夢のまた夢という暗黒時代が
しばらく続きました。

第2話 すぽーつかーとGT につづく。

byたかにゃん